「気がつくと奥歯をギュッと噛みしめている」 「朝起きると、あごの周りがだるい、疲れている」 「パソコン作業に集中しているとき、無意識に歯を食いしばっている」
こんな経験はありませんか?
実は、現代人に非常に増えているのが、この「噛みしめ(食いしばり)」の癖です。 噛みしめが続くと、あごの痛み(顎関節症)だけでなく、頑固な肩こり、頭痛、エラ張り(顔のたるみや大顔化)など、全身にさまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
今回は、国家資格を持つプロの現場でも推奨される、「今日から自宅でできる噛みしめセルフケア」を3つに厳選してご紹介します!
なぜ噛みしめてしまうの?原因は「筋肉の緊張」と「癖」
本来、人間の上下の歯が接触するのは、食事や会話のときなど1日で合計20分程度と言われています。何もしていないときは、上下の歯の間にわずかな隙間(1〜3mm)があるのが正常な状態です。
しかし、ストレスや集中、スマートフォンの操作などによって無意識に歯が接触し続けてしまう人が増えています。これによって、あごの筋肉である「咬筋(こうきん)」や、頭の横にある「側頭筋(そくとうきん)」が異常に緊張し、凝り固まってしまうのです。
今日から実践!噛みしめセルフケア3選
硬くなった筋肉をほぐし、脳の「噛みしめ癖」をリセットするための効果的なケアです。
1. 咬筋(こうきん)のマッサージ
まずは、エラの部分にある最も大きな噛む筋肉「咬筋」をほぐしましょう。
- やり方:
- 口を軽く開け、リラックスします。
- 頬骨の下、奥歯を噛みしめたときに硬くなる部分(エラの少し上)に、人差し指・中指・薬指の3本を当てます。(指が疲れるときは手の付け根もオススメ)
- 円を描くように、心地よい強さでぐるぐるとマッサージします(後ろ回しに10〜15回)。
- ポイント: 強く押しすぎず、筋肉の奥を優しく揺らすイメージで行ってください。

2. 側頭筋(そくとうきん)のストレッチ
咬筋と連動して働く、頭の横(こめかみ周辺)の筋肉です。ここが凝ると緊張型頭痛の原因になります。
- やり方:
- 手のひらの付け根(手根部)を、耳の上の「こめかみ」あたりに当てます。
- 筋肉を上(頭頂部方向)に向かってグッと持ち上げます。
- その状態をキープしたまま、口を「あ・ぐ・あ・ぐ」と優しく開閉します(10回程度)。
- ポイント: 目が少し吊り上がるくらい、しっかり上に引き上げるのがコツです。

3. 「貼り紙法(認知行動療法)」で癖に気づく
噛みしめは「無意識の癖」であるため、「今、噛みしめている!」と自分で気づくことが最大の治療になります。
- やり方:
- パソコンの画面の端、オフィスのデスク、洗面所の鏡、スマホの待ち受けなど、よく目に入る場所に「歯を離す」「リラックス」などと書いた小さな付箋を貼っておきます。
- その文字が目に入った瞬間、もし歯が合わさっていたら「フゥー」と息を吐いて、肩の力を抜き、上下の歯を離す習慣をつけます。
まとめ:あごを休めて、体も心もリラックス
噛みしめは、知らず知らずのうちに体に大きな負担をかけ、自律神経の乱れにもつながります。
今回ご紹介したマッサージや「歯を離す習慣」を、デスクワークの合間や、お風呂上がりのリラックスタイムにぜひ取り入れてみてください。あごの緊張が抜けるだけで、驚くほど肩や頭が軽くなるのを実感できるはずです。
※注意 「あごが痛くて口が開かない」「ジャリジャリ、カクカクと音がして痛む」といった強い症状がある場合は、顎関節症が進行している可能性があります。無理をせず、歯科医院や口腔外科などの専門医療機関への受診をおすすめします。
あなたのあご、今この記事を読みながらギュッと力が入っていませんか? まずは一度、深呼吸して口元を緩めてみましょう!
セルフケアで取り切れない頑固なコリは当院の鍼灸師による美容鍼を使った施術もぜひ一度お試しください。
